pharmacareは、2つの考え方が土台となってます。1つは漢方医学の考え方、そしてもう1つはコーチングの考え方です。
そこで、今回はコーチングについて私の想いを含めてお話ししたいと思います。
コーチの語源
コーチングという言葉に馴染みのない方でもコーチという言葉は知っていると思います。コーチの語源は、ハンガリーにあるコチ(Kocs)という街に由来します。コチでは15世紀、当時では画期的だったサスペンション搭載の馬車を製造していました。その品質と乗り心地が各国で評判となり、コチというだけで馬車を意味するようになったといわれています。そして今では、物や人を目的地まで運ぶものや、目標へと運ぶ(導く)スポーツ等の指導者をコーチと呼ぶようになりました。
ちなみに、ファッションブランドのコーチ(COACH)は、”大切なものを運ぶ”時に使って欲しい、という製品への想いをブランド名に込めたようです。
コーチングとは
コーチングとは、簡潔にいうと”目標達成を支援する技法”です。その目標は、もちろんご自身の目標。すなわち、先ほどお話したコーチがコーチされる人を目標まで導く手法をコーチングと呼ぶのです。
目標を目的意識を持って定める
ここで皆さんに質問です。”目標ありますか?”
何の?って声が聞こえてきそうですが。私は、病院に勤めていた時、よく患者さんに聞いていました。”目標は何ですか?”と。
すると、”全くなし”と答える方が、かなりの割合でいらっしゃるのです。意外ですか?それともご自分もそうだったりしますか?
目標がある方には、その目標の目的も聞いてみます。すると、”血圧を130以下にしろって先生が言うからね” あるいは、”体重をもう少し減らせって先生が言うから”などと答える方が本当に多い。でもこれは仕方のない事。なぜなら、医師に、なぜそうしないといけないのか聞かない、聞けない。医師も話さない。医師に言われた目標はあるけど、その目的は分からない。これでは、良い成績表にするためだけに、嫌々テスト勉強をする学生と同じです。その先の目的意識なしで良い成績を維持していくのはかなり難しいのです。
どんな自分になりたいか
”自分の人生をどう生きたいか?”それは”どんな自分になりたいか?”ということでもあると思います。壮大な質問のように思えますが、この質問に自分なりの答えを出す。その答えに正解も不正解もありません。そしてそれによって、今日の生き方が変わり、日々の目標が見えてくるのだと思います。それぞれの目標が違えば支援の仕方も変わってきます。その方その方の考え、目指すもの、今の状況をよく見て、それを伝え、寄り添い、安心して、安全に目標達成できるようにする支援をコーチングといいます。
pharmacareのコーチ像
お正月の大学箱根駅伝を思い浮かべてみてください。走者の後ろに監督が乗った車が伴走し、時折声をかけています。現時点での走者の位置、走者の状態、そして応援。pharmacareのコーチ像は、あの伴走車に乗っている監督に似ています。そして、コーチとコーチをうける方に上下関係はなく、お互いを尊重し、対等で自立した関係を大切にしています。
”自分の人生をどう生きたいか?” 新年を迎えるにあたり、ご自身に聞いてみてはいかがでしょうか。
皆様にとって、新しい年が大切に過ごした1日1日の集大成の1年となりますように。