1番有名な漢方薬と言っても過言ではない葛根湯。
初期の風邪に使う漢方薬として有名ですが、皆さんはどのタイミングで、どのように使っていますか?
今回は風邪には早めに葛根湯!の効果的な使い方をお伝えしたいと思います。
いつもの葛根湯、効果的に使えてますか?
目次
葛根湯の効果を最大限に
- ・ベストなタイミングを逃すな
- ・どんなタイプの人にも合うの?
- ・初期の風邪以外にも意外と知られてない使い道
顆粒・細粒漢方薬の効果的な飲み方
- ・粉の漢方薬と煮出す漢方薬の違い
- ・粉漢薬の力を最大に引き出す飲み方
葛根湯ベストな飲み方・タイミングまとめ
葛根湯の効果を最大限に
ベストなタイミングを逃すな
まず、どんな時に葛根湯を使ったら良いのか?
漢方の古典といわれる中国の医書、『傷寒論[ショウカンロン]』『金匱要略[キンキヨウリャク]』によると
”太陽病、項背強ばること几几、無汗、悪風、葛根湯之をつかさどる”
このように記されてます。
これはどういったことかというと(漢文・古典が大の苦手だった私が訳すと・・)
インフルエンザのような強い風邪のひきはじめの時期に、背中の筋肉がこって、首筋が突っ張った感じで、汗が出ないやら寒気がとれないやら・・そんな症状に葛根湯はもってこいじゃ。
そんな感じです。
“風邪のひきはじめ” は “病院に行く前” を言います。
病院に行って処方された葛根湯を飲む時には、もう葛根湯を飲む時期は過ぎていることがほとんどです。
つまりは、葛根湯を飲むベストなタイミングとは ”あれ?風邪ひいたかな?と思った時”と言うことになります。
どんなタイプの人にも合うの?
風邪ひいて高熱出してもこじらずに治せるような普段丈夫な感じのタイプ
このようなタイプの方が、
あれ?風邪っぽいな….
熱が出て、もしくは出そうな感じで寒気してるけど汗が出てないな…。
という時に、病院に行く前の段階で飲む漢方薬が”葛根湯”です。
*妊婦さんや高齢者の方は葛根湯ではなく、桂枝湯をおすすめします。
初期の風邪以外にも意外と知られてない使い道
ちなみに、筋肉の凝り、特に上半身の血の巡りを良くするのが得意な葛根湯。
背中から首、頭が凝ってる症状は、風邪じゃなくても葛根湯の得意分野。
・肩こりからくる頭痛
・乳腺炎
・花粉症
そして鼻や目などお顔に症状が出る花粉症にも葛根湯はもってこいなのです。
顆粒・細粒漢方薬の効果的な飲み方
粉の漢方薬と煮出す漢方薬の違い
病院で処方してもらう漢方薬。
ドラッグストアで買う漢方薬。
ほとんどが、粉薬ですよね?
正しく言うと、エキス剤の顆粒か細粒かと思います。
漢方薬は生薬を煮出し、その液を飲む煎じ薬の飲み方が、元来の飲み方の代表例でした。
効き目は煎じの漢方薬にかなうものはいません。
ただ、高価で手間がかかるし、入手しにくい煎じ薬。
そこで、煎じ薬を濃縮、乾燥、粉末化し、煮出す手間を省いたのがエキス剤なのです。
粉漢薬の力を最大に引き出す飲み方
煎じ薬を濃縮、乾燥、粉末化したのが粉の漢方薬なら、インスタントコーヒーのようにお湯に溶かして飲むのが効果的。
香りも頂き、効果を最大限に引き出してあげましょう。
お湯で溶かして飲むことによって
吸収が良くなる
特に冷えを伴っている場合や高齢者で新陳代謝が衰えているような場合には、お薬の吸収が良くなることで、より一層の効果が期待できます。
香りにも効果がある
お湯に溶かすことによって香りが際立ち効能があがります。実は、漢方薬の香りには消化運動を改善して、胃酸の分泌を促進する働きがあることがわかっかいます。
特に、葛根湯、麻黄湯、柴苓湯のように◯◯湯と名前の最後に”湯”が付くものは、煮出して液体で飲むのが本来の飲み方です。
これらの漢方薬の顆粒・細粒を飲む時は、是非お湯に溶かして飲んでみましょう。
葛根湯ベストな飲み方・タイミングまとめ
風邪のひきはじめは病院に行く前。
葛根湯が合うタイプは普段丈夫な方(妊婦さんや高齢者の方は葛根湯ではなく桂枝湯がよい。
風邪かな?と思った時に飲む。
煮出しの漢方がベスト。粉なら1包をお湯に溶かしてのむ。
汗が出なかったら、最初に飲んだ3〜4時間後にもう1包。
それでも汗が出なかったら、3〜4時間後にまた1包。
1日3〜4回を目安に。
汗が出たら飲むのを止める。
初期の風邪はもちろん、肩こりや花粉症にまで効く漢方界のスパースター、葛根湯。
ご自分との相性を見て、ベストなタイミング、ベストな飲み方で効果を最大限に引き上げてみてくださいね。